~手に入る「憧れ」~

~手に入る「憧れ」~

時計好きな方であれば、「トゥールビヨン」の名前を一度は耳にしたことがあることでしょう。
永久カレンダー・ミニッツリピーターと共に3大複雑機構と言われています。
この機構を発明したのは、世紀の天才時計師「アブラアム=ルイ・ブレゲ」です。

 

 

 

彼の数々の発明から240年あまりたった現在でも、時計の基本的な構造は
変わっていないと言われています。
私は実際に時計修理の学校で構造や理論を学んできましたが、やはり同じように感じます。

そんな天才時計師が発明したこの「トゥールビヨン」という機構がなぜ人々を魅了するのか、
今回はその仕組みを少しでも解っていただき、魅力が伝わったらと思います。

 

出典元 https://www.breguet.com/jp
出典元 https://www.grossmann-uhren.com/?lang=de

 

トゥールビヨンとは・・・フランス語で渦・つむじ風の意味。
・脱進機と調速機をキャリッジ(籠)内に収め、時計の重力による振り子(てんぷ)への影響を平均化し姿勢差を相殺するためにキャリッジごと回転させる機構のこと。

難しいです。なんの事かピンとこないと思います。
まず機械式時計の構造の中で、規則正しく時を刻む部分が調速機の「てんぷ」です。
それに繋がっていて、香箱(ゼンマイ)から伝達されるパワーが一気に解けないように
調整する部分が脱進機と呼ばれ「ガンギ車」と「アンクル」で構成されています。

 

出典元 http://www.tokeizanmai.com

この3つのセクションをキャリッジに収める形で、
それを回転させ重力による影響を相殺させる仕組みがトゥールビヨンなのです。
その当時主流だった懐中時計の精度を向上させるために発明されましたが、
それをブレゲが腕時計に組み込むために軽量化・小型化したのです。


てんぷ・アンクル・ガンギ車の回転していく様子が確認できます。
普段見る時計の針の動きとは違ったギミックは長時間見入ってしまいます。

今回ご紹介するのは、
この手間暇のかかるギミックを100万台という低価格で製作された
タグホイヤー 「カレラ フライングトゥールビヨン」です。

通常トゥールビヨンと言えば、ブリッジでキャリッジを支えています。
そのため中心を貫くバーが視界を遮ってしまします。
しかし「フライングトゥールビヨン」はそのブリッジを廃し、
宙に浮いているような構造になっています。

 

 

上の動画はこの「カレラ フライングトゥールビヨン」の動きを撮影したものです。

現在でも通常1000万円以上はするこのトゥールビヨンを100万円台で、
しかも高精度に仕立てて時計に組み込めたのは、
タグホイヤーというブランドの力です。
150年以上培われてきた歴史とノウハウを十分に表現している素晴らしい取り組みです。
徹底したコストカット・パーツの軽量化無くしては実現しませんでした。
特に精度においても妥協せず、目を引くギミックだけで終わらないところが凄いところです。

その証拠にCOSCクロノメーター証明を取得しています。
これは時計の精度と安定性において外部検査機関による証明です。
検査期間は様々な条件の下に15日間をかけて行われます。
このCOSCはブライトリングなどで知る機会が多いのではないでしょうか。
トゥールビヨン搭載の時計でこの証明を取得しているブランドを
私はいまのところタグホイヤーしか知りません。
妥協を許さず、時計製造を追求し続けるからこそ生まれたのでしょう。

 

 

このハイスペック・ハイコストパフォーマンスの逸品を是非店頭でご覧ください。

 

商品ページはこちらからどうぞ。

カレラ ホイヤー02Tフライングトゥールビヨン
Ref. CAR5A5Y.FC6377
素材 18KPG&チタン
機械 自社製キャリバーT02
防水 100m
定価 2,781,000円
HP価格 1,698,000円(税込)

 

 

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