進化し続ける時計 パイロットウォッチ マークシリーズ

こんにちは。 南青山クロンヌ ウォッチコンシェルジュ川又です。

今回ご紹介するのは、ビジネスウォッチの定番ともいえるIWCより
長年愛されつづけている「パイロットウォッチ マークシリーズ」のご紹介です。

今年のSIHH 2019で発表されたマークシリーズのこちらの新作モデル、搭載しているキャリバーやデザインの変更は無いものの、今までと違ったカジュアルなベージュの布製ストラップがラインナップに加わりました。

今でこそ、ストラップや文字盤のバリエーションが豊富となりましたが、
この「パイロットウォッチ マークシリーズ」は数々の変化を遂げてきました。

初代パイロットウォッチである「マークXI」

1948年に英国軍が空軍用にIWCへオーダーし、視認性・耐磁性の高い当時としてはハイスペックな仕様の時計製造として始まったのが初代パイロットウォッチマークXIです。

※マークシリーズを調べていくと、マークIXやマークXなど
初代マークXI以前のモデルもあったように見受けられますが、IWCも認めている
初代パイロットウォッチは「マークXI」で間違いないと言えそうです。

 

現行のマークXVIIIにも採用されている軟鉄性のケースでムーブメントを覆うことにより、78000A/mといった当時の時計としても高い耐磁性を誇りました。

30年以上英国軍に愛用され、一般販売は行っていなかったものの、
1980年代から民間にも出回るようになりました。

 

1993年にはマイナーチェンジをした後継モデルの「マークXII」が登場。
ムーブメントにはオーデマピゲなど高級時計メーカーにもムーブメント供給を行っていた、ジャガールクルト製「Cal.884/2」を採用しました。

 

1999年「マークXV」を発表。
この頃から、搭載しているムーブメントは「ETAベース」に変更されています。

 

2006年「マークXVI」を発表。
このモデルから、インデックスの6と9の数字が消え、12・3・6・9がバーインデックス仕様に。

 

2012年「マークXVII」を発表。
「マークXVI」と比べ、文字盤のデザインに変化はみられなかったものの、ケース径が41㎜とマークシリーズの中でも最大となり、高度計をイメージした3連のデイト表示を搭載しました。

このモデルから、ブレスレットにアジャストが追加されました。

 

2016年「マークXVIII」現行モデルであり、マークXVIのデザインを引き継いだモデルとなっています。

 

2018年にはキャリバーが「ETAベース」から同等ラインの「セリタベース」へと変更になり、型番も各モデル変更をしています。

その他にも、防水を表す「お魚マーク🐟」がリューズにエングレービングされたモデルや、裏蓋のエングレービング「ユンカースJu52」がないモデルも過去にはありました。

 

近年では、「プティ・プランス」といったブルー文字盤に裏蓋に星の王子さまがエングレービングされたモデルや、ヴィンテージ感漂う「ヘリテージ」といったモデルも登場し、コレクションを賑わせています。

実用性を第一優先にシンプルを極め、伝統を継承している時計だからこそ、
登場から70年以上経過した今も尚、そしてこれからも愛され続けるのでしょう。

 

パイロットウォッチ マークXVIII

Ref. IW327017

素材:ステンレススティール

ムーブメント:自動巻き / Cal.3511 約42時間のパワーリザーブ

ケースサイズ:40mm

防水:60M防水

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