◆ 1940年 ビッグ・パイロット・ウォッチ 52 S.C
世界初の耐磁性インナーケースを採用した腕時計。
士官用の高精度パイロットウォッチで、出撃前に航空基地のマリンクロノメーターと時刻を揃えることでその時刻を正確に各パイロットの腕時計に伝える役割を果たしました。
(手巻き 16石 1万8000振動/時 直径55mm 重さ183g)
◆ 1948年 マークXI
最もIWCに名声をもたらしたモデルがマークXI。
堅牢で高精度なキャリバー89を搭載。最大の特徴は、軟鉄製のダイアルを採用したことです。
軟鉄製のインナーケースと併せてムーブメント全体を覆い、実測値で7万8000A/mという超耐磁性を得ました。
後のIWC製パイロットウォッチは、基本的にマークXIを継承しています。94年のマークXIIは、マークXIを自動巻き化したものであり、そういって差し支えなければ、その後のモデルもマークXIの延長線上にあります。
つまりマークXIはパイロットウォッチの座標とされているのです。
また、今では信じられませんが、70年代以降のIWCは余剰在庫の整理として、軍用時計であったマークXIを市販していた過去がありました。
(手巻き 17石 1万8000振動/時 直径36mm)
◆ 1994年 マークXII
ほぼ半世紀ぶりに発表されたパイロットウォッチ。IWCでは事実上初の民間向けとして輩出され、5年ほどの短命な生産期間ながら、いまだに人気のある時計です。
ムーブメントにジャガー・ルクルト製の自動巻き Cal.884/1 (後に884/2)を採用。このモデルの魅力は、民間向けで発表された時計にもかかわらず、軍用時計として輩出されたマークXIと同等の性能を誇ることです。
(自動巻き 33石 2万8800振動/時 直径36mm 5気圧防水)
◆ 1998年 Ref.IW325103 フリーガーUTC
UTC(協定世界時)機構を備えたモデル。ホームタイムとローカルタイムの正確な時を刻みます。リューズ操作のみのスマートなデザインは、IWCらしさが存分に感じられます。
(自動巻き 21石 2万8800振動/時 直径39.0mm 厚さ13.5mm)
◆ 1999年 マークXV
マークXIIからの意匠を引き継ぎつつ、ケースサイズが2mm大きくなり、防水性も向上。ETA2892A2ベースのキャリバー37524(現30110)を搭載することで、より安定した性能と耐衝撃性能を持つようになり、実用時計として進化しました。
(自動巻き 21石 2万8800振動/時 直径38.0mm 厚さ9.0mm 6気圧防水)
◆ 2002年 Ref.5002 ビッグ・パイロット・ウォッチ
Cal.5000系の改良版であるCal.5011を搭載。
(自動巻き 44石 1万8000振動/時 パワーリザーブ7日間 直径46.2mm 6気圧防水)
◆ 2016年 マークXVIII
前身モデルマーク17に比べ、ケースサイズが41mmから1mm小さい40mmになり、カレンダー表示は3連表示から1日表示へ。
バー表示だった6時と9時もアラビア数字へと変更されています。
(自動巻き パワーリザーブ72時間 直径40mm 6気圧防水)
◆ 2019年 Ref. IW326801 パイロットウォッチ オートマティック スピットファイア
マークXIを踏襲し、スピットファイアでは初めて耐磁性軟鉄製インナーケースを採用。
ステンレス製のケース、視認性に特化した黒文字盤、グリーンの布製ストラップと、極めてシンプルな航空計器のデザインを継承しています。
(自動巻き 21石 2万8800振動/時 直径39mm 厚さ10.8mm)
◆ 2022年 マークXX
前モデルのマークXVIIIからの変更点は、ムーブメントと僅かなデザイン。
自社製ムーブメントCal.32111を搭載し、パワーリザーブは72時間から120時間へとスペックアップしました。
またデザインとしての大幅な変更はないものの、日付窓のディスク背景が黒から白へ変更されるなど、ディティールのマイナーチェンジが行われました。
(自動巻き 21石 2万8800振動/時 パワーリザーブ120時間 直径40mm 厚さ10.8mm 10気圧防水)